不完全な人ブログ

フライフィッシングについてだったり日々のつれづれについてだったり

空色勾玉

空色勾玉

空色勾玉


昔読んだ本を読み直してみよう週間、というわけでもないのですが、古本屋で偶然見つけ、もう何年ぶりだろう、久々に手にとってみました。小学生の頃だったか、中学生の頃だったか、定かではありませんが、図書館で見つけて以来大好きな本でした。
古代日本を舞台としたファンタジー。児童文学とは言え、今になって読んでもたのしめました。私をより国語好きにした一冊。章の扉に一首ずつ和歌が載っているのですが、有名な歌ばかりなので何処か親しみやすいだけでなく章の内容ともあっているので、文学少女を古文の世界に惹きこむには十分なのです。「闇御津波(くらみつは)の大御神(おおみかみ)」「高光輝(たかひかりかぐ)の大御神(おおみかみ)」「豊葦原(とよあしはら)」「まほろばの宮」美しくて仰々しい古き良き日本語がたくさん。目で追いかけるだけで、心ときめきます。やはり、これは感受性の豊かな中学生くらいに読んでおいて正解だったかもしれない。
「稚羽矢(ちはや)」っていう名の響きがどうしても好きで、いつか子供につけてみたいと思ったこともあったっけ。しかし「ちはやぶる」で「神」に掛かる枕言葉なので人の子の名前に使うのはどうかなあとか、そもそも苗字が「神戸」なのにそれ以上神様にまつわる名前付けてどうするのよ、とか、わりと今でも真剣に考えていたりするのです。

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あぁ、この物語、宮崎駿監督が気に入っているらしく、「いつか映画化されるかも!」との噂を聞いて以来、待ち続けて早何年(笑
もののけ姫」になってしまった気がしてならない。