春の夜は
3月。進路を決める人や、人生の岐路に立つ人。
そんな周りの人々に感化されて、自分の将来について考えてみたくなった。
東京に来ることを決心し、就職活動をして、部屋を探して。
約1ヶ月の間にそれらをすべてこなすべく、ばたばたと過ごしたのがちょうど一年前。
あの頃は、長く暗い自己のトンネルを抜けるのに精一杯だった。
目の前のすべきことを片付けるのに一生懸命。
なんとか1、2年後の自分の居場所が無くならない程度の決め事をするだけで、もっと先のことについて考える余裕なんてなかった気がする。
それから一年。毎日それなりにやってきたように思う。
ふと立ち止まり、後ろを振り返る。
日々の生活の中で刻んできた私の足跡たち。
足元をみる。
まだ頼りなくて、でも自分自身を支えることの出来る二本の足。
そして前を・・・。
目の前に広がるまだ深き闇を。その中に感じる確かな道筋を。
私には、まだ、無限の可能性があると信じたい。
やっと、ここまで、来ました。
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春の夜は、自分について考えるのにちょうど良いと思う。
柔らかな風や、匂いや、そのすべてが心地よく。
心をほぐしていってくれる。
私にとって特別な季節。
大好きな季節が、やってきたのだ。