不完全な人ブログ

フライフィッシングについてだったり日々のつれづれについてだったり

おしゃべり

自分が最近、無口になった気がする。とは言え、私が物静かな人だなんて思わない。世間の平均から言えば、まだ良く喋る方なのだろう。
だけど、少女の頃のあのマシンガントークに比べると、随分と落ち着いたのではないだろうか。昔はよく「いい加減お口にチャックしなさい!」なんて怒られてたっけ。「給食中にお喋りし過ぎでご飯を食べるのが遅いので気をつけてください」と連絡帳に書かれたり。劇の配役で「シンデレラのお母さん役は、台詞がいっぱいあるから良く喋る人にやってもらいたいな〜。」と保母さんが言った後の多数決で見事継母役を射止めたこともあったっけ。
二十四の瞳 (講談社青い鳥文庫 (70‐1))」という本のエピソードを思い出す。ものすごくお喋りでお転婆な女の子と、物静かで引っ込み思案な女の子がいて、「二人ともこのまま大きくなっちゃったらどうしよう」と先生に心配されていた。しかし実際は、お転婆な子は相応の落ち着きを、引っ込み思案な子はてきぱきとした立ち振る舞いを、それぞれ手に入れた大人の女性になった、というのである。あぁ、私も大人になったのかしら。
誰かに何かを伝えたくて仕方なかったあの頃。自分の中から溢れる情動を、「話す」ことで発散していたような気がする。
我が身を振り返る。今、私の中には誰かに伝えたいもの、あるのかな。枯れてしまっていないかな。
身近に溢れる小さな感動に敏感でありたい。そしてその感動を誰かに伝えられる人でありたい。「ねぇねぇ、こんなことがあったんだよ!」って。そう、思った帰り道。

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あぁ、話は全く変わるけれど、「きゅうしょく」で変換しようとしたら「給食」よりも先に「休職」「求職」が出てきてしまうのね。社会人のパソコンっぽくてイヤンだわ、と思った火曜の夜。