不完全な人ブログ

フライフィッシングについてだったり日々のつれづれについてだったり

初めての観能

縁あって金春流 円満井会特別公演を見に行くことができました。
主な演目は以下の通り。
鷺(能)
文相撲(狂言)
道成寺(能)

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ほぼ満員の国立能楽堂
客層が上品です。(お着物を着こなしたおば様や年配のご夫婦などが多め)
初めて能を見るということで、ちゃんと分かるかなあと若干心配ではあったのですが、意外と大丈夫でした!
事前にある程度あらすじを読んでおいて、当日配られるパンフレットを見ながらだと大体把握できます。
それに、動きや舞台装置が極めてシンプルですから、見る側の想像をかき立てます。
何もなくても、舞台の上は宴の場にもなるし、寺の庭にもなる。花道みたいなところは、街道にもなれば、岬にもなる。
羽も何もつけていないのに、人が鷺に見える。
面白いですね。
動きに関しては、漫画などで「がーん」はショックを受けているところ、額に血管マークが出ているのは怒っているところ、なんて暗黙のルールがあるように、能にもきっとそういうデフォルメされたルールみたいなものがあるのかな、と思っていました。
道成寺の鐘入はさすがの迫力でした。
狂言は、ほとんど言っていることが聞こえる上に、予想以上に面白く、声を出して笑ってしまいました。
お約束のおもしろさ、という意味で吉本新喜劇を見ているようでした。

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また機会があれば観に行ってみたいと思います。