大切な人たち
久しぶりに会う同級生たち。
話のネタは自然とお互いの近況報告に。
「お前はなにやっとるん?」
「私ー?私は今東京でIT関係の仕事してるよ〜」
「IT?お前、あの夢はどうしたん?」
「へ?」
「小説家になるとか、散々言ってたやん」
「わー!そういえばそんな事、言ってたかも私!」
中学生の頃、「小説家になりたい!」って延々と周りに言っていたらしい。
確かになりたかったのだけど、そこまで自己主張していたとは・・・。本人はすっかり忘れていた。
特に仲良しって訳でも仲が悪いっていうわけでもなく、でも保育園から高校までほとんど一緒のクラスだった人。十年間、毎日そこにいることが当然の日々。そりゃ、人の夢まで覚えてるよね。敵わないなあ。
他にも、「大人になったね」とか「変わらないね」とか話は尽きない。普段あまり連絡を取らないけれど、やっぱり大切な友人、クラスメイトたち。
年をとることはその分大切な人たちが増えると言うこと。もちろん私の手の届かない、遠い遠いところへ旅立ってしまい二度とは会えない人もいるし、今後新たに旅立つ人もいるのだろう。ただ単に連絡をとらなくなって疎遠になったりもするのだろう。
でも、久しぶりに会ったらこんなに嬉しくて、こんなに楽しい。
これからもきっと、いろいろな人と会い、そして大切な人が増えていくのだろう。
だから、年を重ねるのも悪くない。