岩手県-和賀川水系・銀河高原の夜
7月15日からの続き。
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朝6時前後起床。予定よりはちと遅いが、まあこんなものでしょう。
午前中はひとつの沢に上流、下流分かれて入渓。
S氏、Y嬢、私が下流組。
渓相も良さそうだし〜、と思っていたらすぐ前にエサ師が!いやん。
巻くにも先に行かせてもらうにもちょっと川幅が狭い。
ううーん。。。ということで一旦退渓。道沿いにてくてくと上流に歩いて…いくと、上流組・Y氏K嬢が入ったポイントに辿り着いてしまいました。あらっ。そんなに距離がなかったのねー(めそり)
仕方がないのでもと来た道を引き返し、そのまま更に下流へ。
で、ボチボチとキャスティングしてみるのですが、微妙。というより、駄目。
アタリがないんですもの!
仕方がないのでそのまま退渓。そういえばさっきのエサ師の人、熊避け鈴つけてたなー。やっぱり出るんだろうな。この時の成果は虫除けネットが意外と快適だということだけでした。
なお、上流組は堰堤を巻くために崖登りをする羽目になったそうですが、まずまずだったそうです。ちっ。入るポイントの差か。
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お昼ごはんは適当にカップラーメンなどなど。えらく怯える人の家の犬をてなづけようとするY嬢を観察してみたり。
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そのあと場所を移して再開…!といきたいところですが、さくっと道に迷う。
途中、沢内銀河高原なるところに到着。
銀河高原って銀河高原ビールのところなのかなぁ?違うんじゃない?いやでも銀河高原ビールって書いてあるよ。書いてあるね。じゃあ銀河高原ビールってここのビールのことなんだ。ああビールだね。ビールだね。じゃあ買っていくか。
そんな行き当たりばったりの会話を経てから、銀河高原ビールを買いに行きました。
買出し部隊はK嬢、Y嬢、私の酒飲みレディース。何故かウェーダーのまま入店。
そしたらば目立つこと目立つこと。
売店でビール下さいって言ったら、
「ややっ?!あなたたちは つりびと なのですね。ぜひ わたしたちの はなしを きいていってください」とばかりに何故かホテルのフロントに案内されました。あの、ビール下さい。。。(売ってもらいましたYO)
是非に、是非にとすごい勢いで売店のオニーサンに導かれる私たち。
そこには忙しそうに働くフロントの黒服オニーサンが。
でもなんか忙しそうだなあ…、と遠巻きに見ていると、再び売店のオニーサンがやってきて、黒服オニーサンの代わりに接客をつとめ、黒服オニーサンに早く私たちの方に行けとそそのかす。
ちょっと途方に暮れかけるフライウーマンズ。
で、にこやかにやってきた黒服オニーサン。
なんと釣り人でした。
聞くと、フライとエサ釣りをする人で、今日も仕事が終わったあと釣りに行くとのこと。
黒服オニーサンとでかい地図見ながら、イロイロと付近の川について教えてもらう。
ついでにフライボックスも見せてもらう。(仕事場にフライボックス持ってきてるんだ!)
「この辺りは緑色のフライがよく釣れるんだよー」
うわぁん、そんな色のヤツなんて持ってきてません!
そういえば、この辺りはとても熊が多いと聞きました。会ったことありますか?
「うーん、今年は少ないねぇ。まだ1匹しか会ってないよ」
今年は?!毎年がっつり会ってるんだ!
とにかく、釣り人同士、やたら盛り上がる。
オニーサンは付近のガイドもやっているらしく、事前に連絡をすれば付近の渓流のガイドもしてくれるそう。
すげー。ど、どっかで休みとってまた来ちゃおうか、とY嬢と二人で本気で考えかける。
あ。忘れてたけど、そもそも人を待たせているのでした。(Y氏S氏が車待機してます)
名残惜しいですが、と銀河高原を後にする。
折角だから、とポイントの説明に使っていたデカイ地図のコピーを頂きました。
「つりびと は さわうちむら の ちず を てにいれた」
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オニーサンに教えていただいた川はチラ見だけ。でもちょっと狭そう…。
諦めて別の有名河川へ。
グーパーじゃんけんで上流組・下流組を分ける。
今度はS氏と私が上流組。入渓してしばらくはヤマメポイントにキャスティング。
あれ?反応無いなあ、といったところで不意に思いつく。あれ?ここイワナ川だったっけか?
ひょいっとイワナが好きそうなゆるいところにフライを落としてみr…パシャ!うぉぅ。あっさり出た!
が、ティペットが弱っていたらしくあわせ切れ。うそん。
ちぇー…久しぶりのイワナだったのにー…と思いつつ、S氏のところに様子伺いに行くと、既に釣りあげたご様子。
「川岸の、すっごいゆるいところにいるね」
ええ。存じております。さっき出ましたから。あわせ切れましたけど。
S氏にポイントを譲ってもらたので、有難く投げさせてもらう。
つー、っとフライが流れ、そして、フッと消える。あっ。イワナだ!
あわわわわ。イワナだよイワナ。(←イワナポイントが苦手なのでイワナ釣り慣れていない人。)
あわわ、あわわ、とあたふたしながらライン回収。自分がラインに絡まりながらもどうにかランディング。
S氏に焦りすぎ、と笑われる。だってイワナだもん!
まあ、カワイイサイズではありましたが、イワナはイワナ。
満足、満足♪
さて、この調子で釣り上がるか〜!と思っていると下流組が歩いてやってくる。
手には…あっ、さっき買ったばかりの銀河高原ビール飲んでる!!
どうやら下には先行者がいたらしく、別の川に移動することに。
で、車内ではもちろん酒盛りSTART♪
あれ?夜用のビールがなくなっちゃうよ?
ということで、もう一度銀河高原に立ち寄りビール追加。
黒服オニーサンはすでに仕事を切り上げ釣りに行ってしまっていたようです。
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次のポイントに移動するまでに買ったビールはほとんどなくなっておりました。夜用は?…また買えばいいさ。
イブニングは少し広めの渓に。
…まあ、私はすっかり出来上がっていてさーっぱり釣れる気がしなくなっていたのですが。
川の側で釣りの準備をしていると、ラジオをぶら下げたおばあちゃんがやってきて岩手訛りで教えてくれた。
「この辺りは熊が多いから気をつけなさいよ」
どうやらおばあちゃんの畑にも最近出たらしい。
あしあとが残っているというのでみせてもらった。
…わー。熊の足跡って初めて見たー!
熊が好きだと言う桑の実(かじってみたら甘かった)や、熊が通った後などを見せてもらう。ふむり。
とっても可愛くて楽しいおばーちゃんでした。
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イブニングは、私はほとんど観戦モード。ヤマメが食べたいというK嬢のためにS氏が26cmのヤマメちゃんをキープ。おなかにはテレストリアルがたっぷり詰まっていました。
卵持ちのメスだったので、ヤマメの卵ってどんな味なんだろうねぇと生のまま少しかじってみました。
魚っぽい味がしました。
多分、醤油などで味をつけたら美味しいと思います。
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川から上がったあと、2本だけビールが残っていたので、やっぱり飲みました。
ということで、更にもう一度銀河高原に立ち寄りビール追加。
そこで、先ほどの黒服オニーサン(私服バージョン)にばったりと再会。
どうやら、釣ってきた魚を料亭に卸しているらしい。
みせてもらうとイワナちゃんたちがたくさん。
私たちがチラ見して諦めた川で釣り上げたらしい。
ううーん。いいなぁ。
板さん(この人は鮎の友釣りの師匠とのこと)も出てきて再び盛り上がる。
盛り上がりすぎて、宿の到着が遅れてしまいました。
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夕ご飯もうまうま。鮎の塩焼きを頂きました。
そして、その日釣り上げたヤマメちゃんも焼いて頂きました。これまたすっごくうまうま。
ビールもやっぱりうまうま。
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部屋でひとしきりはしゃいだ後はお風呂に浸かり、就寝したのでした。